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 令和2年03月27日掲載

〔 Vol.12 :「国内線ジェット化の始まりと課題、ANAボーイング727-100(その2)」

国内線ジェット化により最初に導入されたANAボーイング727-100型機の残り分JA8306からJA8317まで、PSA航空からのリース機分も含め、全てを紹介します。

 
❖ ボーイング727-81 18920/174  JA8306 全日空{1965年 羽田空港}

1965年8月ANAが領収、1972年にAir Panama(HP-619)へ売却、1998年頃まで飛行(N63584)していた機体です。

 
❖ ボーイング727-81 18951/237 JA8316 全日空{1966年 羽田空港}

1966年2月初飛行、3月にANAが領収した機体です。1973年にAir Panama(HP-620)へ売却、その後も多くの国(N-、D-、G-、TC-等)で92年ごろまで使用された記録があります。

 
❖ ボーイング727-81 18952/306 JA8317 全日空{1968年 羽田空港}

1966年8月ANAにデリバリーされ1972年Hapag-LIoid(D-AHLN)へ売却、その後も多くの会社で使用、最後は1999年頃まで使用。

 
❖ ボーイング727-81 19557/405 JA8321 全日空{1967年 羽田空港}

1967年4月に初飛行、5月にANAが領収し1972年まで使用後、Ford Motor Company(N329K)  へ売却された機体です。その後は、イラン空軍(EP-MRP – 1002)、イラン政府(EP-GDS)で使用された様です。

 
❖ ボーイング727-81 19557/405 JA8321 全日空{1972年 伊丹空港}

ANAの727-100型は、主力機を71年以降に導入開始した727-200型に変え、727-100型は72年頃までにはすべて売却されたため、当時の新塗装(モヒカン機)への塗装変更は限られていました。

 
❖ ボーイング727-14 18910/159 N972PS 全日空{1973年 伊丹空港}

1965年PSA航空が領収した機体ですが、1973年1月から1974年3月までの短期間、全日空がリースしていました。 他に、Alaska Airlines、Mexicana、Northwest等でも短期間リースの実績のある機体です。

 
❖ ボーイング727-14 18912/169 N974PS 全日空{1969年 羽田空港}

1969年2月から1970年1月までの短期間のリース機でした。後方は先日取り壊されましたが、完成間もない羽田旧整備場のANAジェットハンガーです。

 
❖ ボーイング727-14 18990/238 N975PS 全日空{1973年 伊丹空港}

1969年4月から70年2月の間、及び、73年4月から74年3月の間ANAリース機として使用した機体です。1966年最初にPSAがボーイングから領収した際はPSA旧塗装、その後ANA旧塗装、70年頃のリースバック後はPSA新塗装、その後再度のANAリース時(写真)はANA新塗装(モヒカン)と短期間で塗装変更が多く行われていた機体です。なお、その後もHapag-LIoyd(D-AHLP)等で使用、ブルキナファソ政府専用機(XT-BBE)として、羽田(1989年)、成田等で見ることができた機体です。

 
❖ ボーイング727-22 18295/4 N68650 全日空{1965年1月 羽田空港}

以上が、全日空初のジェット機として購入及び使用したボーイング727-100型12機の全機の紹介です。改めて発注初号機(JA8301)を入手前の1年間のみ導入初号機として最も華々しくデビューしたN68580機を紹介します。

 
❖ ボーイング727-22 18295/4 N6003U ボーイング社{1963年9月羽田空港}

最後に上記の機体、最初に羽田へ来た際のボーイング、デモ機時代です。

 

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