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 平成31年01月14日掲載

〔 Vol.09 : C-124 グローブマスターⅡ 〕

 

ダグラス C-124 グローブマスターⅡは、本シリーズ Vol.01及び02「R4360エンジン」で、その一部を紹介しましたが、私が写真を撮り始めた1960年代、立川基地の主役はグローブマスターでした。この大型機(少し前の成田の主役であった747ジャンボと同じイメージ)は、多い時で一度に30機以上数えられたし、離陸時のその重々しい重低音、タキシング旋回時のブレーキ音等今でも忘れられません。

 
❖ ダグラスC-124A  51-085 msn 34317  MATS {1964年 立川基地 砂川側}

MATS (Military Air Transport Service ) 1501ATW所属でカリフォルニア Travis AFBから日本、アジア地区を頻繁に往来していた部隊です。立川基地の砂川寄りは滑走路延長が課題となったところで、滑走路延長上は基地との境界柵も無く、近くに民家も多くあるところから、写真のイメージ通り、撮影時は何の障害もない、飛行機との一体感が感じられるところでした。

 
❖ ダグラスC-124C 51-0113 MATS {1964年 立川基地 }

立川基地 滑走路上南側( 立川駅寄り青梅線側 )から離陸するためのタキシング中です。滑走路南側駅寄りは民家が隣接しており、基地柵も写真のような簡単なものでした。

 
❖ ダグラスC-124C  52-1011 MAC  {1966年 立川基地 }

1948年国防省直属の輸送部隊として発足したMATSは、1966年1月から改編されMAC (Military Airlift Command 1966-1992 )となりました。立川基地、砂川側で離陸するC-124Cです。なお、後方のC-124 53-036で、C-124C発注の最終ロッド(53-001 /052 )分でした。

 
❖ ダグラス C-124C 51-125 MATS{1964年 立川基地 南側 }

立川基地、南側からの着陸で、バックは立川駅北口付近です。

 
❖ ダグラス C-124C 52-963 MATS {1964年 立川基地 }

立川基地、砂川からの着陸です。なお、尾翼の部隊マークは28th Logistic Support Squadronで、Hill基地所属のSpecial Weaponsの輸送を主目的で設立された部隊です。

 

ダグラス C-124C 51-105 MATS {1965年 横田基地 }

横田基地 R/W36側 から着陸訓練中のC-124Cで、所属の1502ATWはハワイのHickam AFBで、1966年まで、太平洋、極東地区を担当し、立川に派遣 1503d ATG)していました。グローブマスターⅡでの着陸は、操縦席が、その後1969年に初飛行したB-747ジャンボ機と同じ高さであり、747のテストパイロットは、初飛行前に操縦感覚を得るために、グローブマスターⅡによる訓練を行ったとされています。

 
ダグラスC-124C 51-5187 MATS {1965年 横田基地 }

横田 R/W36からノーフラップによる着陸訓練中のC-124Cです。フラップ無しによる着陸は接地速度が速く、且つ通常よりもかなりの機首上げ姿勢となっており、離着陸訓練は立川基地でなく、滑走路の長い横田基地を使用していました。なお、この機体は製造時、C-124A型であった最終号機(51-5188/5213以降はC-124C型)ですが、C-124A型の殆どの機体は、その後C-124Cに改修され飛行していました。

 
❖ ダグラスC-124C 50-1259 MATS {1965年 横田基地}

横田R/W18から着陸する、C-124C 1502ATW所属機です。

 
❖ ダグラスC-124C 51-118 MATS {1965年 横田基地}

横田 R/W36から離陸するC-124Cです。

 
ダグラス C-124C 52-1034 TENNESSEE AIR GUARD {1972年 横田}

C-124の運用は1974年で終了されましたが、1966年にMATSからMACとなり、その後はAir Force Reserve(AFRES)及びAir National Guard (ANG)で、最後に使用される機体となりました。この機体は、Memphis Air National Guardとして知られているテネシー州空軍所属 164th MAG で、1967年から1974年の間、使用していました。

 

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