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 平成30年07月16日掲載

〔 Vol.02 : R4360エンジン 「その2」 〕

 

Vol.02もVol.01に引き続き、1960年代の最後で最大の航空用レシプロエンジン R-4360を4基装備した大型機の各型を紹介します。

 
❖ ボーイングWB-50D  49-0311 スーパーフォートレス {1963年 横田基地 }

1963年横田の滑走路が工事で閉鎖中、東側誘導路を使用して降りてきたWD-50型です。 後部胴体上部に大気観測用の大きなスクープが見えます。

 
❖ ボーイング WB-50D 49-0333 スーパーフォートレス {1963年 横田基地 }

当時、冷戦の最中で核爆発実験が頻繁に行われており、放射能の影響等が話題になっていました。 このWB-50Dの翼端に装備されているのは、放射性塵収集用のポットで、通常時は装着されませんが、核実験直後等に装備され飛行していました。
なお、この当時まで米軍の戦闘機を除くすべての輸送機等には、1960年のNY空中衝突事故を契機に衝突防止のための蛍光色の帯の塗装が義務付けられていたが、この塗装が機首及び尾部に残っています。

 
❖ ボーイング KB-50J 48-0114 スーパーフォートレス {1964年 横田基地 }

横田基地R/W36側から降りるKB-50Jで、左側の#1エンジンが停止しています。
KB-50Jに装備された補助ジェット J-47エンジンは、F-86Fにも装備されているエンジンで、ジェット燃料でなく航空ガソリン使用に改造され、通常の離着陸でも作動させていることがありました。

 
❖ ダグラス C-124C  51-0144 グローブマスター2 {1964年 立川基地 }

立川基地北側(砂川)から離陸するMATS(MILITARY AIR TRANSPORT SERVICE)
所属 C-124Cで、砂川側は滑走路エンドが近く、写真は撮り易かったことを覚えています。 なお、写真の右端(基地西側)には、当時立川基地で見られた多数のC-124(13機程)が確認できます。

 
❖ ダグラス C-124C  51-0167 グローブマスター2 {1964年 立川基地 }

 立川基地を離陸するMATS のC-124Cで、3,800馬力のR-4360-63Aエンジンの4基の重々しいエンジン音が聞こえてきそうです。

 

❖ ボーイングC-97G 52-2634 ストラトフレイター {1964年 立川基地}

製造された811機のKC-97タンカーによるジェット爆撃機(B-47,B-52等)への空中給油は、1957年以降運用開始されたKC-135(ボーイング707)に徐々に移行し、その後大部分の機体が輸送型に改造されました。 この機体もKC-97Gから改造され、所属もSAC(戦略空軍)から、NEW  YORK  AIR GUARD(州空軍)に変わっています。 機首左側に訪問した国の国旗とBrooklynの文字が見えます。

 

❖ ボーイングKC-97G 53-0262  ストラトフレイター{1964年 横田基地 }

横田では常駐のKB-50Jタンカーは良く見られたが、KC-97Gタンカーは見る機会が少なく、B-52が立ち寄る際に一緒に見ることができた程度でした。 SAC所属部隊であり、記録では1965年10月にアリゾナ(MASDC)へ移っています。

 
❖ ボーイング C-97L 52-2689 ストラトフレイター {1965年 横田基地}

KC-97Gとして製造されたが、その後J-47ターボジェットエンジン2基を翼端に装備したKC-97L型に改造され、その後、輸送型C-97Lとなった機体です。 
KC-97L型のジェットエンジンポットは1964年から退役を始めたKB-50J型のエンジンポットから流用されており、KC-97Gから81機が改造されました。

 

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